そもそもなぜ体育座りが誕生し、身体に負担がかかるのか…
そもそもなぜ、体育座りが誕生したのか?
1965年に文部省(現在の文部科学省)が発行した『集団行動指導の手引き』には、「腰をおろして休む姿勢」として体育座りが写真付きで紹介されている。
文部科学省は「体育座りが絶対ではない」としているが、実際の教育現場では教科書通りの統一された状態が教育であると錯覚している教員が一定数いるため、徐々に広がっていったとされている。
しかし、体育座り座りによる負担は成長期である子供にとってたくさんのデメリットがある。
体育座りのデメリット
・身体を丸める姿勢となり、脊柱本来の湾曲とはそもそも異なる。
・上位腰椎のみを中心とした、一峰性のカーブを描き続け、腰椎構成体への慢性的な負担が生じている。
・内臓が圧迫され、呼吸が浅くなる。
・胃が圧迫され、気分が悪くなる。
・姿勢の自由度も低く、椅座位と比較すると腰痛リスクが高い。
・背骨や骨盤が後ろに傾き、猫背になりやすく、身体の柔軟性の低下や、筋肉の使い方にも悪影響がある。
・お尻が痛いと感じると後傾姿勢になり、尾骨の圧迫により側湾症の原因にもなる。